学校法人 大和学園 大和青藍高等学校

第1回和歌紹介!『ツンデレ陽成くん』

浦田先生からご指名いただきました、中嶋です!

浦田先生のとられた写真、どれも素敵でした♡

さて、2回目の投稿ですが、ちょっと先人の知恵を借りようと思います。

約1000年前、人々は技術と感性と言葉をフルに活用して、気持ちを伝えあいました。
花を愛で、月を見上げ、そして恋をして。

世界に誇れる日本文化が築かれました。


そう・・・和歌です!!!!!!!!
ちょっと前に百人一首かるたが、某少女漫画原作映画の影響で話題になりましたね。

それにあやかってではないですが、私のすきな和歌を紹介します!


筑波嶺の 峰より落つる 男女川  恋ぞつもりて ふちとなりぬる    陽成院
(つくばね みね     みなのがわ                 ようぜいいいん)

川が流れてやがて滝つぼに静かにたまっていくように、私の恋心もつもりにつもって抱えきれなくなってしまった。

少々意訳ですが・・・
山頂から激しく流れてきた水がたどり着いた先は、どこまでも深くおだやかな滝つぼだった。
その様子を自分の恋心に重ね合わせて詠んだ歌です。
作者と恋人の共に過ごした長い時間を思わせられ、キュンキュンがとまりませんね・・・

この歌を詠んだ陽成院はたいそう気性が荒く、乱暴者だったそうです。
しかしこの歌はどこまでも純粋で、相手を思いやっていて、伝えられている陽成院のイメージとは真逆の印象を受けます。

私がこの歌が好きな理由はここです!
今で言うと、普段オラオラしている人が子猫を拾っているところを見たような・・・

女子はこういうギャップだいすきだと思います。笑


たった31音ですが、作者の人柄や、2人のいままでの関係、その先の未来までも想像でき、言葉のポテンシャルに驚かされます。

携帯、SNSが普及している現代だからこそ、画面上であっても文字を巧みに操り、正しく気持ちを伝えあっていかなければいけないなと思います。

ところで・・・
百人一首には藤原道雅(ふじわらのみちまさ)という歌人がいます。道雅・・・
みちまさはる・・・
来週は、道雅と1文字かぶりの 南 雅治 先生です! 


【次回予告】
第2回和歌紹介!『平安1のプレイボーイ、業平くん』 楽しみにしててくれよな!
※投稿日は未定です。


↓ ふち